こんにちは。
エンバイロメントアーティストのSHOKENです。
最近、ひたすらにCGのライティング作業を行っています。
なので(?)、光に関連した題材にしようと思います!!
光に関連するエフェクトとして、「グロー」がありますよね。
発光の表現を行う時に使われることが多いエフェクトです。
下の画像はAfterEffectsで画像にグローエフェクトを適用してうまい具合に調整したものです。
CGでは、かなり幅広い調整ができるため、いろんなグローを作ることができます。
たとえば、こんなグローだったり・・・
またはこんなグローだったり・・・
しかし、これらのグローが全て、グローエフェクトを使用したからと言って、すべてリアルな発光表現をしているといえるのでしょうか?
グローを表現するパラメータは、CGソフトごとに異なったり、調整も自由度が高いので、なかなかリアルな表現をするのは難しい・・・ですよね??
そもそもリアルなグローってどんなグロー・・・?(^ω^;)
ってことになりますよね?
リアルな表現をするには、光の特性やカメラの特性、それらに関連する数式などを理解していないといけないと思いますが・・・
知識が無ェ!!
時間が無ェ!!
そもそも勉強する気が無ェ~!!(グローなんぞのために)
というような声が聞こえてくるようです《《゚c_゚;》》 ブルブル
しかし・・・わかります。わかるよその気持ち!!
興味があれば勉強すれば良いと思いますが、光やカメラは奥が深く、理解には時間がかかります。(プロでライティングに携わられる方は多少の知識は必要ですが・・・)
そんな暇があったら、もっと自主制作に時間を費やして、作品の1つや2つ、完成させたいっていう人もいらっしゃるでしょう!!
そんなあなたのために・・・
小難しい単語や数式は抜きで!!
リアルなグロー表現を行うアプローチ方法の1つを示したいと思います。
リアルに表現したいなら、実写の観察が欠かせません。実写で撮影された光を見てみましょう。
下の画像は暗室状態の部屋で電球が放つ光を撮った際の写真です。
この画像の光の中心部を通るピクセル一行分の輝度値をグラフにしてみます。
輝度が一番高い発光中心部から、グロー外側に向かってどのように減衰しているかがわかります。
このグラフの減衰部分に注目します。
減衰部分を、以下3つの特徴に分けます。
①中心周辺の激しい減衰
②減衰が緩やかになり始める部分
③減衰が非常に緩やかな部分
つまり、CGでもこの減衰の仕方を意識していけば、基本的には実写に近いリアルなグロー表現ができるのではないでしょうか?
AfterEffectsで3つの特徴をレイヤー分けして表現していきます。
各レイヤーのグローをグラフと共に示します。
【①中心周辺の激しい減衰】
【②減衰が緩やかになり始める部分】
【③減衰が非常に緩やかな部分】
それら3レイヤーを描画モード「スクリーン」で合成します。
すると、うまい具合に3つのグローが重なり、3つの特徴をもったグローが完成します!!
この記事の一番最初に載せたグロー画像は、今回の手法で作成した画像でした!
要素を分解して作ることで、後々調整もし易いです。
もちろん、すべての発光表現にこの手法が当てはまらないとも思いますが、シンプルなグロー表現を行う場合の一つのアプローチとして参考にしていただけたら幸いです。
それでは!