お久しぶりです。
東京スタジオ ゲームデザイナーの ぬま です。
【IP】:Intellectual Property
それは、クリエイターによって創造された知的財産。
ゲーム業界においても様々なIPが存在しますが、一般的にわかりやすいものとして、ゲームのキャラクターがあります。
赤と緑のヒゲ兄弟や、黄色い電気ネズミなどの人気者たちについては、今さら説明するまでもないでしょう。
あやかりたい…
とてもあやかりたい!!
前回のブログ(https://hexadrive.jp/hexablog/others/artist/40275/)では、『オリジナルのアウトプット』と題して、オリジナルキャラクター創出の流れを書きました。
今回は、ゲーム業界のみならずコンテンツ産業の一つの到達点である、オリジナルキャラクターのグッズ展開について取り上げたいと思います。
どうぞお付き合いください。
本企画のキャラクターデザイナーとして前回に引き続き、幼稚園児の息子を迎えました。
年長に進級して、お絵描きの腕をあげた園児画伯はノリノリです。
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画伯によるオリジナルキャラクターの原画です。
名前は『ギャドラス』だそうです。
ネーミングで注意しなければならないのは、他人の商標権を侵害していないかです。
ググったところ、有名モンスターの仲間の名前を誤って記載している例は見受けられましたが、有名どころに同名はいないようです。
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試作とはいえ、製造ラインを稼働させる前にはキャラクターデザイナーと綿密な打ち合わせをします。
気性の荒い四肢動物。
カールした尻尾を有し、背中には投てき攻撃用の赤い触手と謎の果実。
キャラクター設定をしっかり理解します。
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打ち合わせを終えたら、型紙を起こしてパーツを切り出します。
予算や加工難度など検討の結果、素材はフェルト生地に決まりました。
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組み立て工程に入る前に仮組みをして、再度キャラクターデザイナーと細部の確認をします。
原画に忠実な立体構造物に仕上げるために欠かせない作業です。
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いよいよ組み立てです。
職人による繊細な作業が続きます。
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そして完成を迎えました!
面倒なので四肢に厚みを持たせなかったため、胴体の接地なしには自立しませんが、今にも飛び掛からんとする体勢は気性の荒いキャラクター性を醸し出しています。
完成品を見た園児画伯曰く
「絵と同じじゃん」
…どうやら画伯は、原画が勝手にかっこよくなって造形されると期待していたようです。
まあ、オリジナルのキャラクターグッズ第1号がカタチになったので万事OKしとしましょう。
今回の試みからも学びがあり、またひと回り成長できた気がします。
今後も精進してまいります。