どうも。プロジェクトマネージャーのもろこしです。
今まで当ブログで怖い話ばかりしていたため、“ただのオカルト野郎”と化していた私ですが、たまには真面目なお話をしたいと思います。
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高校生の時に体験した奇妙なこと
今更ながら夏の風物詩『怖い話』をしようと思うんだ
夏だから『怖い話』をしようと思う
◆プロジェクトマネージャーとは
さて、早速本題ですが、今回は私の職種であるプロジェクトマネージャーについて、少しだけ紹介したいと思います。
ゲーム開発にはさまざまな職種の方が携わっています。
企画や仕様を策定する「ゲームデザイナー」をはじめ、世界観のデザインやグラフィックを制作する「アーティスト」、仕様に沿ってデータ実装やシステムを構築する「プログラマー」など。
他にもたくさんの職種の存在でゲーム開発は成り立っているのですが、その中に「プロジェクトマネージャー」という職種があります。
プロジェクトマネージャーは、“プロジェクトの目的を明確”にし、“円滑に開発が進められる為の環境とチームづくり”や“プロジェクトにおける問題の事前対策と解決”など、あらゆるサポートを行う職種です。
広義的で何を言っているかわからないと思いますが、それほどプロジェクトマネージャーの仕事は多岐に渡るという事です。
その中で、“プロジェクト全体のスケジュール策定と調整”という仕事があります。
プロジェクトのスケジュールに破綻が起きないように、円滑に進められる為の計画や調整を行う事なのですが、これがまた難しく、「スケジュールに遅れが出て、やむを得ず発売日が延期」といったケースも業界内で少なくないです。
これがいわゆる「プロジェクト炎上」という事なのですが、ゲーム開発におけるプロジェクトで計画通りに進められるケースはめったにありません。
なぜなら、プロジェクトとは「今までにない価値を生み出すもの」だからです。
“今までにない価値を生み出す”という事は、“今までやったことない事を成し遂げる”という事なので、それらを予め計画したとおりに進める事は至難の業ですよね?
では、どうすればよいのか。
◆プロジェクトを円滑に進める為のヒント
私自身、今まで数多くの失敗をしてきましたし、今でも失敗の連続です。
しかし、それらの経験が、プロジェクトを円滑に進める為のヒントをもたらしました。
それが、「依存的事象」と「統計的変動」です。
まず、依存的事象とは、開発工程において依存関係にあるタスクの事です。
次に、統計的変動とは、同様のタスクでも状況によって、工数が変動する可能性がある事です。
多くのプロジェクトに携わっていく中でスケジュールが変動する時は、主にこの2つの要素が関わっている事が多いことに気づきました。
この事から、プロジェクト計画段階で
①依存タスクを洗い出し、優先的に遵守しなければならない期日としてマイルストン(※1)を置く
(そのタスクが遅れると、全体スケジュールに影響が出るタスクとして認識しておく)
※1 プロジェクトの中で工程遅延の許されないような大きな節目の事
②常に100%出力で作業が行える前提でスケジュールを策定しない
(由々しき事態によって、作業可能時間が短縮される可能性がある為)
この2つの事を心がけるだけでも、プロジェクト全体のリスクが少し軽減されるのではないかと思います。
プロジェクトの成功への道は、準備段階から既に始まっている事を意識する事が大切ではないかと思うこの頃…。
◆まとめ
さて、いかがでしょうか?
少しでも、ゲーム開発に興味を持って頂けたのなら幸いです。
今回、紹介したプロジェクトマネジメントに関するお話は、ほんの一部です。
ゲーム開発に二度と同じプロジェクトはありません。
それぞれが異なる価値を生み出せる素敵なプロジェクトで、それぞれが一期一会です。
その中でプロジェクトマネージャーという職種は、プロジェクトの成功を左右するキーマン的な存在であり、明確なゴールがない奥深い仕事です。
かくいう私もプロジェクトマネージャーとしては、まだまだ未熟な存在ですし、ひとりだけの力では決してプロジェクトは遂行できません。
もっと多くの仲間とともに、新たなチャレンジをしたいと思っています。
もし、少しでも興味があれば、ヘキサドライブの扉を叩いてみてください。
あなたとともに働ける未来を楽しみにしています。